日本で一番にんじんをよく食べるのは沖縄県民だそうです。
(人参しりしりがあるから?!)
そんな県民が「おいしさについて」話すとき、
表情に、声に、「!」が現れるにんじんがあります。
「甘い! どこのにんじん?!」
聞かれた人はなんだかうれしげに答えます。
「でしょ! 津堅にんじん!」
津堅島は“キャロットアイランド”と呼ばれています。
アルカリ性の土壌はにんじんに適していて、
潮風が運ぶミネラルのせいか、甘味が抜群。
すりおろすと、そのままでジュースのようです。
にんじん嫌いだった子どもが「おいしい!」と驚く場面や、
島のお年寄りのにんじんや紅芋への愛情を、日々目にしながら、
「津堅みやらび」の
東松根信子さんは加工品をつくっています。
「おじぃ、おばぁが元気で、島全体が家族みたい」
津堅島のゆっくりしたリズムを、
島外の人に届けたいと思っているのです。
玉ねぎやカツオ節、昆布などと合わせた
津堅にんじんドレッシングは、
サラダや肉料理、魚料理、
パスタ、料理の下味などに。
沖縄本島では今のところ、
ハッピーモア市場で購入できます。
ちなみに、津堅島の酒じょーぐー(好き)たちは
にんじんジュースで二日酔いを防ぐそうです。
津堅島へは本島中部東海岸の平敷屋港から、フェリーで30分
(高速船だと15分)と、気軽に渡ることができます。
でも、橋がかかっていない分、飛行機が飛ばない分、離島!
行ってみたいかたは、
OKINAWA CLIPを参考に。
イラスト:坂本奈津子
企画構成・言葉・デザイン:アイデアにんべん