

「年老いてからこんなにものづくりに燃えたことはない」
陶磁器の作り手である五女との同居をきっかけに
ボタンづくりをはじめた
西鈴子さんは87歳。
一日に8~10時間、土に向かって生み出されるボタンは、
周囲の人を明るく照らしています。
一方、娘の金城博美さんは
“金城次郎”の器に導かれるようにして、愛媛から沖縄・読谷村へ。
作陶をはじめた頃から、韓国の古陶磁のなかでも、
李朝という時代を反映する「屈託がなく」「温雅で明るい」器を
追いかけつづけておられます。
ある日、博美さんからお電話をいただき、
(こういう時、やちむんの里に
暮らしているんだなぁと実感します)
打ち合わせというよりにぎやかなユンタクを重ねて、
DMができました。
87歳でものづくりにのめりこむことも、
母娘で展覧会を開くことも、
誰にでもできることではなくて、
彼女たちの作品は多くの人にとっての
光になるだろうと思います。

ボタン鈴(西鈴子)金城博美 母娘展は、
吉山タンス店(広島県福山市)にて
(吉山タンス店 フェイスブック
→)
2015年 4月11日(土)~ 18日(土)まで。
在廊日は11日、12日、18日(鈴子さんは変動あり)です。
撮影:田村ハーコ
企画構成・編集・デザイン:アイデアにんべん