“冬瓜漬”と“きっぱん”は、300年程前、
中国の福州から沖縄に伝えられたといわれています。
琉球王朝時代、冊封使が来島した際に
ふるまわれたお菓子の中にも、
この2つが供されています。
その後も、長い歳月なかで洗練されていった琉球伝統銘菓です。
手数と時間をかけるこのお菓子を販売するのは
現在、
謝花きっぱん店だけになりましたが、
伝統とは変わり続けること。
日々、進化を試みておられます。
さて、冬瓜漬をまったく知らないかたにも伝わるものをと
味わい方を記したリーフレットを制作しました。




チーズやナッツといっしょに冬瓜漬の甘さがチーズの塩を優しく包みます。
クセのあるタイプのチーズと合わせると、
お互いのよさが引き立ちます。
生ハムで巻いて、黒胡椒やオリーブオイルを
かけてもおいしくいただけます。
沖縄食材のフランス料理とワインの店
プチット・リュ店主による
チーズやワインと愉しむ冬瓜漬のページもご参考に。
珈琲といっしょに緑茶や紅茶と合う他、
珈琲の苦味と冬瓜漬の甘さは、
それぞれの魅力が増す組み合わせです。
泡盛といっしょに沖縄で歴史を重ねてきたものどうしの、新しい出合い。
冬瓜漬の甘さがクース(古酒)をやわらかく包みます。
チーズと同じ感覚で、豆腐餻(とうふよう)と合わせても。
焼菓子・パンづくりにきっぱんは“ちいるんこう”など
琉球菓子の装飾に用いられた歴史があり、
スコーン、パウンドケーキ、マフィンなどの
焼菓子やパンに入れても、とてもおいしいのです。
ドライフルーツのような感覚でどうぞ。



撮影:金城みゆき
デザイン:サイトヲヒデユキ
企画構成・編集:アイデアにんべん