それぞれのパンに合わせた国産小麦粉と天然酵母を用いて、
からだにやさしいパンをつくっている
てぃーだかんかん。
障がいをもった人の就労訓練施設の場でもあり、
それぞれの人の個性が生きるかたちを探りながら、
“食”を通して人と人をつないでいるお店です。
「
読谷村オオトリMAPのような町の地図をつくってほしい」
というご依頼をいただき、
パンを入れる紙袋に地図という形を提案。
リーフレット(パンの紹介と詳細な地図)と紙袋を
両方制作することになり、
先にこの紙袋のほうが仕上がりました。
今の世の中は障がいをもっている人とそうでない人が
分け隔てられてしまっていますが、
障がいをもつ人と接してみると、
受け取るものが多いことに気づきます。
そのことをはじめに教えていただいたのは、
若竹福祉会の仕事に携わった時。
施設長はおっしゃいました。
「世の中では、障がいをもっているということが
先に立ってしまいますが、
私にとって障がいをもっている彼らは、
さまざまなことを教えてくれるすてきな人たちです。
なぜなら、四角四面ではなく、
こうでなければいけないという枠や固定観念にしばられず、
前向きで、どんなことも受け容れる強さをもっているから。
少数というだけで生きにくくもある彼らですが、
もって生まれた光を輝かせるには、
たくさんの人との関わりが必要だと思っています。
だから、私たちの役割は、障がい者を集めることではなく、
町や地域で笑顔で生きられるしくみづくりを続けていくこと」
この言葉はずっと胸に残っていて、
今回、「人」の絵を散りばめた絵地図を
ドゥカティにお願いしました。
おもろまちには大きな公園があります。
パンや飲みものを買って、公園で食べるのもきもちがいいですよ。
個人的には、噛むほどに甘いバケットあたりがおすすめです。
絵地図を印刷してあるのは一番大きいサイズの紙袋です。
(小さい袋はハンコ)
イラスト:ドゥカティ
企画構成・デザイン:アイデアにんべん