制作物を紹介する前に、先日観た
八重山の子どもたちによる舞台『オヤケアカハチ~太陽の乱~』の感想を少々。
沖縄本島各地で上演されている
現代版組踊の縮小版?
くらいのイメージで行ったら、大間違いでした。
唄って、踊れる、八重山の子どもたちのおそろしいくらいの芸達者ぶり。
演技力は高校生にとどまらず、
「威張っているけど気弱でとんまなお役人」といった
難しい役柄を見事に演じる中学生や、
一言セリフを発するたびに涙を誘う小学生まで。
皆、真剣な表情が、笑い顔が、うつくしい。
小学生が、台詞のなかの難しい言葉の意味を今はまだわからずに
憶えていたとしても、大きくなったときに、
それぞれの子のチカラになっていくのでしょう。
現代版組踊はこんな時代の希望だと思いました。


さて、沖縄本島の北に浮かぶ伊平屋島にも、
この「現代版組踊」に取り組んでいる60人の子どもたちがいます。
沖縄6地域と福島、大阪で活動している「現代版組踊」チームで
高校生以上のメンバーがいないのは伊平屋だけ。
このたび(2月11日、18日、25日、3月3日)、
彼らが
『琉球王国始まりの島 屋蔵大主物語』
舞台観賞付きのバスツアーを催します。
ツアーの監修・シナリオは、なんと歴史家の上里隆史さん。
子どもたちが島を案内します。


参加される方に伊平屋島のことを伝えるリーフレットを制作しました。
絵:山崎紀和
企画・文・デザイン:アイデアにんべん