くるこば展。
布と土とガラス。
毎日、3人がそれぞれに向かっている素材があって、
珈琲屋台ひばり屋で展示会というときに
出てきたものが、器や手ぬぐいのような生活用品ではなくて、
陶製のチェスや108つのガラス玉やがいこつの布が
そしらぬ顔をしてひばり屋に居座っていて、
「器をつくっているときは、ごはんをつくりながら、洗濯をしながら、
生活と同時進行できるのに、こういうものをつくる時は全然…」
という山口未可さん(陶芸)の話を聞いたり、
ひばり屋のメニューにはもちろんない「牛乳」を満足げに飲む
男の子の兄弟がいたり、
小学生(ガラス作家・よなはらみよさんの子)が
チェスをさしたりしているなかで、
布と土とガラスが、光を受けたり透したりしながらも、
やっぱりそしらぬ顔をしているところが
このように説明はしにくいけれど、うろうろとおもしろい。
日によって、天気で、昼と夜で、珈琲かお酒かで、たまたま居合わせた人で、
まったく違う風景になりそうなところも。
あんなにも狭い空間がもっている場の力。

