人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

アイデアにんべん

ideaninben.exblog.jp

喜劇 人類館

喜劇 人類館_c0191542_10040966.jpg


「柔軟な心のはたらきに欠ける態度からは、かならず笑い(喜劇)が生まれる」(井上ひさし)


『人類館』という演劇の頭に「喜劇」と付けたのは、作者・知念正真さん(沖縄の作家として初の岸⽥戯曲賞を受賞)の娘である知念あかねさんです。


人類館事件は120年前に大阪で起きました。

第5回勧業博覧会会場近くの見世物小屋で、「学術人類館」と称し、アイヌ民族、台湾の生蕃(せいばん)、インド部族のバルガリーの人などとともに琉球人を展示。

この事件をモチーフに、時代をまたいで、皇民化教育、沖縄戦、米軍統治、ベトナム戦争、本土「復帰」も織り込み、沖縄がたどった歴史を鋭い風刺で描き出した戯曲です。

これがたった3人の役者で演じられるのです。文脈の広がりに圧倒され、揺さぶられます。


「繰り返す過ち」を断つ、ドンデン返しのために。

『喜劇 人類館』が「なはーと」に帰ってきます。

そして今回は、国際芸術祭「あいち2025」でも上演。

前回と異なるポイントとしては、知念あかねさんが共同演出に新垣七奈さんという若手ウチナーンチュを迎えたり、佐々木文美さんの舞台美術がぶっとんでおもしろそうだということです(入場したときどこに座るか迷いそうなので、心の準備を)。

ポスターなどのイラストは注目の漫画家・大白小蟹さん!


宣伝美術:アイデアにんべん


◆消えていく声や記憶を、芸術表現でいかに可視化できるのか

国際芸術祭「あいち2025」座談会

https://natalie.mu/stage/pp/aichitriennale2025-01


◆万博が抱える黒歴史「人間動物園」

120年前の大阪で起きた「事件」と2025年大阪万博の相似形とは(東京新聞)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/296493


# by idea-ninben | 2025-08-29 09:33 | 工芸と文化

読谷村診療所

読谷村診療所_c0191542_09415661.jpg
総合診療+リハビリ+在宅医療+村の保健室。
かつて無医村だった読谷で1978年に開所した「読谷村診療所」のリーフレットを制作しました。
総合診療医・多鹿先生が放つ優しい空気感をイラストに。
読谷村診療所_c0191542_09415009.jpg
読谷村診療所_c0191542_09414396.jpg
読谷村診療所_c0191542_09413742.jpg
イラスト:永澤亜沙美
編集・デザイン:アイデアにんべん

# by idea-ninben | 2025-04-24 09:43 | 地域

美らサウンズコンサート

美らサウンズコンサート_c0191542_10091371.jpg
きっかけは障害児の母親の言葉でした。
「うちの子、歌舞伎が好きで歌舞伎のテレビばっかり観てるんですよ。でも本物の歌舞伎を観たことがないんです。連れて行ってあげたいけど、あのシーンとした中で迷惑がかかるから連れていけないんです。重度の自閉症だけど、練習したら、体験して学んだら、ちゃんと観れると思うんです。でもね、練習させてくれる場所がないんですよ」
国際障害者交流センター「ビッグ・アイ」が催す、知的・発達障害者にむけての劇場体験プログラム「劇場って楽しい!!」は、音の大きさや響き、照明による明暗、鑑賞者としてのルールを、鑑賞しながら学び、「劇場」という場所で映画、コンサート、ミュージカルなどを体験するプログラムです。

「美らサウンズコンサート」の今回のパンフレットには、ビッグ・アイで催されたトークセッション「だれもが共にいられる場をつくる」のダイジェストなども盛り込みました。
美らサウンズコンサート_c0191542_10092063.jpg
撮影:水野暁子
デザイン:上間実
企画・編集:アイデアにんべん

# by idea-ninben | 2025-04-10 10:10 | 学校と福祉

1万人井戸端会議

1万人井戸端会議_c0191542_15594717.jpg
学校に通わないことを選び、公民館に来る子どもに「あんたえらいよー、公民館に来てるんだったらいいさー」と言葉がけをしてくれるお年寄りがいる。これは繁多川の地域力。
繁多川公民館の指定管理者であるNPO法人「1万人井戸端会議」のリーフレットを制作しました。
子どもの居場所やエジプト公民館、すぐりむん認定(知恵や技を地域に還元している人をウチナーグチで認定)、舞台演劇…。
公民館なんて自分とは関係がないと思いこんでいる人は、目からうろこが落ちるご準備を。
1万人井戸端会議_c0191542_15595577.jpg

# by idea-ninben | 2025-04-02 16:00 | 地域

認知症と共生する これからの地域づくり白書

もしあなたが(若年性)認知症になっても、やりたいこと、続けたいことは何ですか? 認知症になったら、されたくないことは何ですか?

これはコミュニティナース・金城有紀さんと「みらいファンド沖縄」が「市民と考える新しい認知症観」ワークショップで集まった人に投げかけた問いです。

考えてみると認知症観ががらりと変わるかも⁈

(ワークショップで出た声は白書の裏表紙にずらりと並べました)


『認知症と共生する これからの地域づくり白書』(44ページ)が刷り上がりました。

認知症と共生する これからの地域づくり白書_c0191542_11060609.jpg

プログラムオフィサー・松田さんの談。

「認知症を通して社会を見ると、多くのバリアがあることがわかりました。

わかりやすい事象もあれば、時に人々の心の深いところにある無意識の偏見に驚き、何度もうちあたいしました。

どんな社会的属性の人でも、何かしらの生きづらさ抱えていると思います。

認知症という当事者性の高いテーマから、誰もが自分らしく生き続けられるためのヒントを、白書から読みとっていただけると嬉しいです」

認知症と共生する これからの地域づくり白書_c0191542_11055813.jpg

PDF版はこちらから。


イラスト:まきやしほ

編集・デザイン:アイデアにんべん


# by idea-ninben | 2025-03-24 11:07 | 学校と福祉