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アイデアにんべん

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カテゴリ:工芸と文化( 59 )

スタジオde-jinの手彫り石獅子

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シーサーというと陶製のものや漆喰シーサーなどを
イメージするかたが多いと思いますが、
沖縄では昔、村落の入口などに災いを防ぐためにと
琉球石灰岩を手彫りした石獅子を設置していました。
これらの石獅子は“村落獅子”と呼ばれ、
城や神社などにある獅子とは違った素朴な味わいをもっています。
屋根獅子や門柱に設置されたシーサーの
ルーツではないかといわれています。

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スタジオde-jinの若山大地さんが石獅子に惹かれたわけは、
「なんといっても沖縄の普通の人たちが
(多分)自分たちのためにつくったものだというところ。
 村落獅子には、お城や寺院などの獅子にあるような
 精巧な造形は一切ないけれど、
 願いだけで純粋につくられた体温を感じます。
 石に目と鼻と口さえあればそれでオッケー!
 というような愛嬌とともに、
 琉球石灰岩の持つ強さがストレートに迫ってきます」

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また、「調べる」ことを仕事としている
大地さんのパートナー・恵里さんを隊長に、
家族4人で沖縄じゅうに残る石獅子を探索してる若山一家。
これまでにたどりついた村落獅子の数は92体。
獅子ごとに歴史があり、ものがたりがあるそうです。

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リーフレットの制作依頼をいただいた日、
こんなお話を聞かせてもらった瞬間から、
石獅子のおもしろさに開眼していきました。

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もちろん沖縄で暮らしていれば石獅子の存在は知っていたから、
知っているつもりがまったく知らなかったという驚きとともに…。

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小さなリーフレットに、石獅子と若山一家のおもしろさを
「精巧な造形」なしに詰め込みました。

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興味をもたれたかたには、何部からでも発送するとのこと。
スタジオde-jinまでご連絡を。


写真:スタジオde-jin
イラスト:若山恵里
企画構成・編集・デザイン:アイデアにんべん
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by idea-ninben | 2014-05-26 10:52 | 工芸と文化

チルグヮーのむんならーし

91歳・チルばあちゃんの本が出版されました。
「むんならーし」とは、
沖縄の言葉で「むん(物)」「ならーし(教え)」。
そしてチルばあちゃんの幼名である
「チルグヮー」の「チル」とは鶴で、
「グヮー(小)」は愛らしいものや
小さなものに付ける接尾語です。
例えば市場でお年寄りの会話を聞いていると、
あらゆるものに「グヮー」と付けているのを
耳にすることができます。

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めざす人生120歳(ひゃくはたち)。
「今(なま)からどー!」と言うチルばあちゃんを
いつも励ましてきた言霊(ことだま)の数々。
「落ち込んだときに」「人としての心得」「親と子」「忍耐」
「行動する前に」「言葉の大切さ」「あやかり言葉」「感謝」
「人間つきあい」「人生とは」…
などに分類して紹介されています。

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ウチナーグチ(沖縄の言葉)と親しむ一冊としても。

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チルばあちゃんに会いたくなったら
那覇市松尾(言事堂の数軒隣)にある「喜納商店」へ!

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お問合せは、沖縄タイムス社 文化事業局 出版部まで。


聞き取り・編集:玉那覇展江
イラスト:福島律子
装丁:アイデアにんべん
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by idea-ninben | 2014-04-15 10:00 | 工芸と文化

Botanic Green 春のカタログ

Botanic Green、春のカタログ(リーフレット)は、
前回にひきつづき、藤代冥砂さんが撮影。

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木漆工とけしの渡慶次弘幸さん・愛さん、
八重岳ベーカリーの小原裕輔さん・祐子さん、
Pすけ&Hanchanという3組の方がモデルに。

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リーフレットの構成がそうであるように、
これ以上、言葉は要らないですね。

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Botanic Greenのおふたりは、
さまざまな地域を旅しながら展覧会を催されています。
沖縄はカフェ イオンカにて
3月27日(木)から30日(日)まで。
ワークショップやライブもあります。
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撮影:藤代冥砂
絵・書き文字:福元卓也
構成・デザイン:アイデアにんべん
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by idea-ninben | 2014-03-05 17:14 | 工芸と文化

『壺屋の+』と「壺屋歩きを楽しむための十カ条」

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「ここに来たら、歴史を探ることができるのが魅力。
 沖縄の歴史に深い興味をもたせてくれる。
 ディスカバリー壺屋。宝探しが俺の壺屋の楽しみ方かな」
那覇市で骨董商を営むSさんは、
壺屋の魅力についてこう話してくれました。

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さまざまな国のやちむん(やきもの)を使っていた琉球王国時代
→ 薩摩侵攻を機に自国でやちむんをつくりはじめた王府
→ 朝鮮・中国・薩摩の技術を導入
→ 窯を壺屋に統合
→ 琉球処分
→ 本土で大量生産された磁器の流入
→ 民藝運動
→ 沖縄戦


沖縄という小さな島は、
ことさら翻弄されつづけてきた歴史をもちます。
そんななかで、沖縄のやちむんが残ったのはなぜでしょうか。
もともと沖縄は、台風や干ばつなどの自然災害に襲われやすく、
資源に乏しい土地。
ここで生き抜くためには、暮らしのあらゆる面において
たくまさしさやおおらかさが必要でした。
陶工たちもまた然り。
歴史のどの地点においても、人々は屈することなく、
熱意をもって、マイナスをプラスに変えてきました。

冊子『壺屋の+(プラス)』(A5/60ページ)では
そんな壺屋の底力を紹介しています。

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冊子に目を通したら、
やちむん通りと両脇の小路をゆっくりと歩いてみてください。
今という時代、経済合理性によって損なわれてきたものが
あまりに多くあるなかで、
壺屋の人々が積み重ねてきた手仕事が、はたらきがけが、
壺屋というまちの魅力を形づくっています。

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『壺屋の+(プラス)』は、
通り会に入っている店舗と宿泊施設に閲覧用として置かれます。
また、リーフレット「壺屋歩きを楽しむための十カ条」は、
さまざまな場所で配布されます。

お問合せは、098-866-6661(壺屋焼と古美術の店 陶宝堂)まで。


撮影:島袋常貴
写真協力:山田實 他
デザイン:大西広告制作所
企画構成・編集・言葉:アイデアにんべん
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by idea-ninben | 2014-02-26 13:41 | 工芸と文化

読谷やちむん市

読谷村にはいくつあるのかわからないくらいたくさんの
やちむんの工房があります。

読谷で催される2大やちむん市のひとつが、2月に。
年末の「やちむんの里」での陶器市とはまたひと味違い、
工房十鶴や工房コキュ、工房綾、井口工房など
読谷で修行した力のある若い作り手や
「やちむんの里」外にある村内の工房も
出店するのが魅力です。

リーフレット、ポスターともに
工房名を全て記していますので
お目当ての工房があるかたは特にお早めの来場をおすすめします!

去年から会場は「ゆんた市場」前に。
飲食店の出店もたくさんあると思いますよ。

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絵:坂本奈津子
企画構成・デザイン:アイデアにんべん
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by idea-ninben | 2014-02-01 09:58 | 工芸と文化

壺屋やちむん通り会のフラッグ、のぼり、横断幕

壺屋やちむん通り
新しいフラッグ、のぼり、横断幕ができました。

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11月3日(日)、4日(祝)の
壺屋やちむん通り祭り(スケジュール)では
ふだんよりたくさんののぼりがはためきます。

お祭りのポスターを見て「!」と思ったかたがいると思います。
壺屋の顔ともいえる新垣家(国指定文化財)は
長い時間をかけて保存修復中ですが、
少し前に、覆いの一部が外されました。

新垣家は、沖縄で窯場が壺屋に統合された(1682年)時、
琉球王府から与えられた陶工の屋敷のうちのひとつ。
戦火をくぐって、7つの屋敷のうち2つが今も残っています。

銃弾の痕を残して修復していることや
技術主任が女性ということなどでも注目されています。

また、ポスターに記されていない情報としては
沖縄一おいしいお弁当ではないかと思うneem
Sankakuyaが出店されるようですよ。


ロゴ:Sazie Graphics
企画構成・デザイン:アイデアにんべん
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by idea-ninben | 2013-10-31 16:43 | 工芸と文化

工房からの風に「たま木工商店」玉元利幸さんが出展

今日と明日、千葉・市川で開催されるクラフト展・工房からの風
今年は沖縄からたま木工商店の玉元利幸さんが出展します。

会場にいらっしゃったかたに、たま木工商店の木の器が
どんな場所で、どんな暮らしのなかで、生まれたものなのか
感じてもらえるものを、と一枚のリーフレットをつくりました。

写真は、玉元かよさんが日々を写してきたものです。
(道具と削っている場面の写真だけは島袋常貴さん)
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玉元家の食卓写真をもっと見たいかたは、
かよさんのブログまたはインスタグラムをご覧あれ。
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by idea-ninben | 2013-10-12 09:00 | 工芸と文化

喜如嘉の芭蕉布

アジア各地域に残りながらも
日本からは消え去ってしまった文化が多い中、
芭蕉布は、沖縄・大宜味村の喜如嘉で
守り続けられてきたものづくりです。

バナナ(実芭蕉)の仲間である糸芭蕉から採り出す糸は、
あまりの繊細さゆえに極めて扱いが難しく、
他の染織物にも増して、その工程を長く複雑なものにします。
だからこそ、手数と心をかけて織り上げられた芭蕉布は、
強く、美しい。

糸芭蕉を育てる畑仕事に始まり、原木を剥ぎ、繊維を採り出し、
糸をつくり、撚りをかけ、絣を結び、染め、織り、仕上げまで。
文明の速度とは逆行するような手仕事の数々は、
数百年前とほとんど変わっていません。

人が自然と向かい合い、
植物の力に寄り添って生まれる布。

ブロッコ・デリ・アーキテクツディレクション、
大西広告制作所企画構成・デザインのもと、
喜如嘉の芭蕉布保存会サイトの、
文章を担当させていただきました。

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これを見て、喜如嘉を歩く人が増えるとうれしい。

また、喜如嘉で学び、独立された
工房風苧の平山ふさえさん(リーフレット)や
染織工房バナナネシアの福島さんらが
展覧会をされる機会にも、芭蕉布に触れてみてほしいです。
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by idea-ninben | 2013-08-09 10:38 | 工芸と文化

器の点と線

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細やかな仕事の蓄積が見てとれる、
工房いろは・多賀橋明美さんの器。

独立して間もないころの彼女を取材したことがあります。
まったく違う世界から、やちむん工房の門を叩いた人。
「陶工見習い募集」という紙が貼られた工房ではなく、
一番好きで、でも当時、募集をしていなかった常秀工房に
何度も手紙を書いたというお話をよく憶えています。

独立から数年。
今、多賀橋さんの手からどんな器が生まれているのか、
楽しみな展覧会です。

LOTTA(オンラインショップは)にて。


【追記】読谷村の寄り道どころも記しておきます。

島やさい食堂てぃーあんだ
水円
・ゆんた市場(紅豚もずバーガーのぶおばぁの空豆チップス
 勝山シークヮーサー入りのコーレーグスなど)
金月ソバ
炭火カウンター酒場 火乃鳥屋
てぃーだ整体院
Indigo
くるちの杜周辺の木道
アジアン食堂シロクマ当真夫婦の紅芋チップスあります)
鶴亀堂ぜんざい
マキノコ製作所
よみたん自然学校
匿名万や(よろずや)(水曜日)
読谷村オオトリMAP(読谷村観光協会)


写真:島袋常貴
構成・デザイン:アイデアにんべん
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by idea-ninben | 2013-05-21 18:45 | 工芸と文化

ふかく、たのしく、おもしろく。沖縄歴史文化ツアー

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歴史が大好きです。勉強はきらいだったのに、なぜ歴史はおもしろいと感じるようになったのか。
それを思い出してみると…。
大河ドラマでやっていた「おんな太閤記」が、おもしろかったからかも。

モノゴトに興味をもてるかどうかって、はじめのきっかけがけっこう大事。それは琉球の歴史でも同じこと。

今回、ホームページのリニューアルをお手伝いした「クボウグランデ」は、そんな興味を存分に引き出してくれる沖縄の観光案内のスペシャリストです。

なんといっても、その知識たるや!(勉強量がうがかえる蔵書の数もすごかった!)。加えて、お話が断然おもしろい(沖縄のお笑い事務所「FEC」の文化事業部でもあるのです)。
実際に、首里城を案内してもらったのだけれど、今まで知ってた首里城っていったいなんだったの?と思えるほど。
その水辺が! その門が! その草むらが! こう書いてはなんだけど"ぽつん"とある石碑が! 

クボウグランデとめぐると、それらが生き生きとした場所やモノに見えてくるのです。
まるで目の前にその時代を生きていた人がいるような、そんな思いになる人もいるんじゃないかなと思います。

沖縄へ来られる県外の方はもちろん、生まれも育ちも沖縄という生粋のウチナンチュの方にもオススメしたいツアーです。
首里城以外にも、コースがあります。
また、こんな沖縄を案内してほしいという相談もあり!です。
いろんなコラボレーションもおもしろいはず!

ちなみに、トップページにある「絵とコラム」(上段2段)は、表示されている以外にもあります。
(絵や言葉を)クリックすると、ほかの種類が現れます。


歴史紹介(コラムなど):クボウグランデ 賀数仁然、仲嶺真輝
イラスト:Doucatty
コーディング:XYZ SYSTEM
企画構成・編集・デザイン:アイデアにんべん
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by idea-ninben | 2013-05-10 11:27 | 工芸と文化